アプリケーションのAECリファレンス
状況によって、オーディオをスピーカーに出力する前にサウンドエフェクトをミックスするなどオーディオを編集したい場合がありますが、このときミックスしたサウンドエフェクトがローカルマイクでエコー(echo)を引き起こすことがあります。ミックスしたサウンドエフェクトは、PlanetKitのAEC(acoustic echo canceller)モジュールでは除去できません。
アプリケーションAECリファレンスを使用すれば、ミックスされたサウンドエフェクトを除去できます。
| 対応する通話タイプ | SDKの最低バージョン |
|---|---|
| 1対1通話、グループ通話(カンファレンス) | PlanetKit 3.8 |
アプリケーションAECリファレンスの使い方
以下の手順でアプリケーションAECリファレンスを使用できます。
StartUserAcousticEchoCancellerReference()を呼び出します。- リファレンスオーディオデータを提供するには、
PutUserAcousticEchoCancellerReference()をリファレンスオーディオデータと共に呼び出します。 - リファレンスオーディオデータの提供を中断するには、
StopUserAcousticEchoCancellerReference()を呼び出します。
インターフェースの変更
下表は、アプリケーションAECリファレンスに関連するAPIの変更を示しています。
| PlanetKitバージョン | 提供するメソッド | 備考 |
|---|---|---|
| 5.2以上 | StartUserAcousticEchoCancellerReference()PutUserAcousticEchoCancellerReference()StopUserAcousticEchoCancellerReference() | APIの名称が変更されました。 |
| 3.8から5.1まで | StartAECReferenceData()PutAECReferenceData()StopAECReferenceData() | useAECReferenceが削除されました。 |
| 3.7 | PutAECReferenceData() | アプリケーションAECリファレンスを使用するには、1対1通話パラメーターまたはグループ通話パラメーターでuseAECReferenceをtrueに設定してください。 |
関連API
アプリケーションAECリファレンスに関連するAPIは次のとおりです。
1対1通話
-
PlanetKitCall::StartUserAcousticEchoCancellerReference() -
PlanetKitCall::PutUserAcousticEchoCancellerReference() -
PlanetKitCall::StopUserAcousticEchoCancellerReference()