本文にスキップする
Version: 5.5

グループ通話を始める（macOS）

PlanetKitを使用すると、1対1通話またはグループ通話の音声およびビデオ通話機能をアプリに連携できます。このガイドでは、macOSアプリでグループ音声通話の実装を開始する方法について説明します。

Note

より迅速な開発のために、クイックスタートに基づいてアプリを実装できます。

前提条件​

プロジェクトの作成​

Xcodeを開き、次のように新しいプロジェクトを作成します。

  1. ［Welcome to Xcode］ウィンドウで［Create a new Xcode Project］をクリックします。
  2. ［macOS］タブで［App］を選択し、［Next］をクリックします。
  3. プロジェクト作成ウィンドウで以下のように設定します。
    1. ［Product Name］フィールドに製品名を入力します。
    2. ［Team］フィールドで開発チームを選択します。
    3. ［Organization Identifier］フィールドに組織識別子を入力します。
    4. ［Interface］フィールドで［Storyboard］を選択します。
    5. ［Next］をクリックします。 macOSプロジェクトを作成する
  4. プロジェクトが作成される場所を選択し、［Create］をクリックします。

SDKのインストール​

Swift Package Managerを使用してSDKをインストールします。

  1. Xcodeメニューバーで［File］＞［Add Packages...］を選択します。
  2. ［Search or Enter Package URL］フィールドにPlanetKitリポジトリURL（https://github.com/line/planet-kit-apple）を入力します。
  3. ［Add Package］ボタンをクリックします。

システム権限のリクエスト​

音声通話機能を有効にするには、ユーザーがアプリにマイクアクセスを許可する必要があります。その手順を実行するには、次のように設定してください。

SDKの初期化​

PlanetKit APIを呼び出す前に、PlanetKitを初期化する必要があります。PlanetKitInitialSettingBuilderオブジェクトでPlanetKitManagerのinitialize()を使ってPlanetKitを初期化します。

initialize()を呼び出すときは、PlanetKitInitialSettingBuilderオブジェクトにサーバーURL（planet_base_url）を設定する必要があります。使用している開発環境に応じて、適切な planet_base_urlを使用してください。

// AppDelegate.swift

// Import PlanetKit SDK
import PlanetKit

PlanetKitManager.shared.initialize(initialSettings: PlanetKitInitialSettingBuilder()
    .withSetKitServerKey(serverUrl: planet_base_url)
    .build())
Note

アプリでinitialize()メソッドを最初に一度呼び出す必要があります。NSApplicationDelegateを採用し遵守しているAppDelegateのapplicationDidFinishLaunching(_:)メソッドでSDKを初期化することをお勧めします。

アクセストークンの取得​

クライアントアプリでアプリサーバーにアクセストークンの作成をリクエストしてアクセストークンを取得します。

Note

joinConference()を呼び出すたびに、新しいアクセストークンを取得して使用する必要があります。

グループ音声通話に参加​

グループ音声通話に参加するには、以下のプロパティを含むPlanetKitConferenceParamオブジェクトを指定してPlanetKitManagerのjoinConference()を呼び出します。

  • myUserId：ローカルユーザーのユーザーID
  • roomId：ルームID
  • roomServiceId：ルームのサービスID
  • delegate: PlanetKitConferenceDelegateを採用し遵守するイベントデリゲート
  • accessToken：アクセストークン
import PlanetKit

class YourClass {
    func joinConference() {
        let param = PlanetKitConferenceParam(myUserId: myUserId, roomId: roomId, roomServiceId: serviceId, displayName: nil, delegate: self, accessToken: accessToken)
        let result = PlanetKitManager.shared.joinConference(param: param, settings: nil)

        if (result.reason == PlanetKitStartFailReason.none && result.conference != null) {
            // The "result.conference" instance is the main instance to call APIs from now on.
            // You must keep it to control this call.
        }
        else {
            // Handle an error by referring to result.reason.
        }
    }
}

extension YourClass: PlanetKitConferenceDelegate {
    func didConnect(_ conference: PlanetKitConference, connected: PlanetKitConferenceConnectedParam) {
        // This is called when the call is connected.
        // Write your own code here.
    }

    func didDisconnect(_ conference: PlanetKitConference, disconnected: PlanetKitDisconnectedParam) {
        // This is called when the call is disconnected.
        // Write your own code here.
    }

    func peerListDidUpdate(_ conference: PlanetKitConference, updated: PlanetKitConferencePeerListUpdateParam) {
        // This is called when the list of peers is updated.
        // Write your own code here.
    }
}
Note

ユーザーがクライアントアプリからグループ通話ルームに参加するにはルームIDが必要なので、アプリケーションで定義した通信チャネルを通じてルームIDを他のユーザーと共有する必要があります。

次のステップ​

PlanetKitが提供するさまざまな機能と各機能の詳細については、以下のドキュメントを参照してください。

  • 通話フロー：通話タイプごとの通話フローを確認してください。
  • サブグループ：複数のサブグループがあるルームや通訳ルームなどの高度な機能を実装できるサブグループ機能を確認してください。
  • 拡張機能：画面共有、データセッションなど、さまざまな拡張機能をご覧してください。
  • サンプルコード：アプリの実装に参考になるサンプルコードを確認してください。
  • 参考ドキュメント：APIリファレンス、APIの変更履歴、リリースノートを確認してください。