通話切断の理由
LINE Planetは、1対1通話とグループ通話に対して通話が切断された理由を示す切断理由(disconnect reason)を提供しています。切断理由の値は、クライアントとサーバー共通で定義されます。
通話が終了すると、切断理由が切断元(disconnect source、サーバー側ではreleaser_type
にあたる)と共に渡されます。アプリクライアントまたはアプリサーバーでは、この情報から切断の原因と切断側がわかります。
アプリクライアントは、通話終了のイベントコールバックからこの情報を取得できます。アプリサーバーは、1対1通話のイベントコールバックまたはグループ通話のイベントコールバックから情報を取得できます。
Note
切断元
切断元のタイプは、以下のとおりです。
タイプ | 値 | 説明 |
---|---|---|
Callee | 1 | 1対1通話の受信者 |
Caller | 2 | 1対1通話の発信者 |
Participant | 3 | グループ通話の参加者 |
CloudServer | 4 | LINE Planet Cloudサーバー |
AppServer | 5 | アプリケーションサーバー |
切断理由
LINE Planetが提供する切断理由について説明します。表の各列は、以下の情報を示しています。
- 名前:切断理由の名前
- 値:切断理由の値
- 通話タイプ:該当する通話のタイプ。1対1通話、グループ通話、または両方になります。
- 切断元:可能な切断元。実際の切断元は、表示された項目のうちのいずれかになります。詳しくは、切断元を参照してください。
- 説明:切断理由についての説明
一般的な理由
エラーによる切断ではなく、一般的な通話終了の理由を示します。
名前 | 値 | 通話タイプ | 切断元 | 説明 |
---|---|---|---|---|
NORMAL | 1001 | 両方 | Caller、Callee、Participant | エラーなしで通話が終了しました。 |
DECLINE | 1002 | 両方 | Callee、CloudServer | - 1対1通話:応答者が着信を拒否しました。 -グループ通話:以前参加したグループ通話と同じグループ通話のルームに参加したため、通話が拒否されました(例:クラッシュ発生後に再参加)。 |
CELL_CALL | 1003 | 両方 | Caller、Callee、Participant | Planet通話中に携帯電話着信がありました。 |
CANCEL | 1201 | 1対1通話 | Caller | 応答者が応答する前に、発信者(initiator)が通話を終了しました。 |
BUSY | 1202 | 1対1通話 | Callee | 応答者が話し中です。 |
NOANSWER | 1203 | 1対1通話 | Caller | 応答者が応答しません。発信者は、60秒間応答を待ちます。 |
ALREADY_GOT_A_CALL | 1204 | 両方 | CloudServer | 発信者または参加者に既に着信がありますが、まだプッシュが届いてません。 |
MULTIDEV_IN_USE | 1205 | 両方 | CloudServer | 同じIDのペア(user-idおよびservice-id)を使用する応答者が、別のデバイスで通話しています。 |
MULTIDEV_ANSWER | 1206 | 1対1通話 | CloudServer | 同じIDのペア(user-idおよびservice-id)を使用する応答者が、別のデバイスで着信に応答しています。 |
MULTIDEV_DECLINE | 1207 | 1対1通話 | CloudServer | 同じIDのペア(user-idおよびservice-id)を使用する応答者が、別のデバイスで着信を拒否しました。 |
MAX_CALL_TIME_EXCEEDED | 1208 | 両方 | CloudServer | 最大通話時間に達しました。 |
1対1通話またはグループ通話のエラー
1対1通話またはグループ通話のエラー状況を示します。
名前 | 値 | 通話タイプ | 切断元 | 説明 |
---|---|---|---|---|
INTERNAL_ERROR | 1109 | 両方 | Caller、Callee、Participant、CloudServer | 内部エラーにより、通話が終了しました。 |
USER_ERROR | 1110 | 両方 | Caller, Callee, AppServer | アプリケーション定義エラーです。user_rel_code が共に転送されます。- 1対1通話:応答者が user_rel_code を定義します。- グループ通話:アプリサーバーが、 user_rel_code を定義します。例は、参加者の強制退出を参照。 |
INTERNAL_KIT_ERROR | 1111 | 両方 | Caller、Callee、Participant | OS関連のエラーにより、通話が終了しました。 |
AUDIO_TX_NO_SRC | 1112 | 両方 | Caller、Callee、Participant | オーディオソース(例:マイク)からしばらくの間、オーディオデータを送信していません。 |
NETWORK_UNSTABLE | 1301 | 両方 | Caller、Callee、Participant、CloudServer | 通話を維持するためのネットワークの使用ができません。 |
PUSH_ERROR | 1302 | 1対1通話 | CloudServer | LINE Planet GatewayでNotifyコールバックの呼び出しに失敗したか、Notifyコールバックが失敗を返しました。アプリサーバーまたはNotifyコールバックのURLを確認してください。 |
AUTH_ERROR | 1303 | 両方 | CloudServer | 認証に失敗しました。 |
RELEASED_CALL | 1304 | 両方 | CloudServer | 通話がすでに終了しています。たとえば、発信者がすでに通話をキャンセルした場合である可能性があります。 |
SERVER_INTERNAL_ERROR | 1305 | 両方 | CloudServer | サーバーの内部エラーにより、通話を終了しました。 |
UNAVAILABLE_NETWORK | 1308 | 両方 | Caller、Callee、Participant | 一定時間ネットワークが利用できず、通話が終了しました。 |
APP_DESTROY | 1309 | 両方 | Caller、Callee、Participant | アプリケーションのプロセスが終了されました。プラットフォームごとの詳細は、以下のとおりです。
|
SYSTEM_SLEEP | 1310 | 両方 | Caller、Callee、Participant | アプリケーションが省電力(sleep)モードになっています。プラットフォームごとの詳細は、以下のとおりです。
|
SYSTEM_LOGOFF | 1311 | 両方 | Caller、Callee、Participant | アプリケーションがログオフになっています。プラットフォームごとの詳細は、以下のとおりです。
|
MTU_EXCEEDED | 1312 | 両方 | Caller、Callee、Participant | 最大転送単位(MTU)を超過したため、通話が開始できませんでした。 |
APP_SERVER_DATA_ERROR | 1313 | 両方 | CloudServer | Planet Cloudサーバーがアプリサーバーデータをアプリサーバーに転送できませんでした。 |
DESKTOP_SCREEN_LOCKED | 1314 | 両方 | Caller, Callee, Participant | デスクトップ画面がロックされました。 Note:この理由は、macOSおよびWindowsのみに適用されます。 |
グループ通話におけるエラー
グループ通話におけるエラー状況を示します。
名前 | 値 | 通話タイプ | 切断元 | 説明 |
---|---|---|---|---|
ROOM_IS_FULL | 1401 | グループ通話 | CloudServer | このルームの参加者数が定員に達しました。 |
ALONE_KICK_OUT | 1402 | グループ通話 | CloudServer | グループ通話ルームに長時間ユーザーが1人だけで残っていたため、サーバーから強制退出させられました。 |
WRONG_ROOM_ATTR | 1403 | グループ通話 | CloudServer | PlanetKit 5.2以上非推奨 ルームのプロパティが一致しません。 |
ROOM_NOT_FOUND | 1404 | グループ通話 | CloudServer | 参加者が参加する前に、残りの参加者が全員退出したため、ルームがなくなりました。 |
ANOTHER_INSTANCE_TRY_TO_JOIN | 1405 | グループ通話 | Participant | 別のインスタンスでルームへの参加を試みたため、通話が終了しました。 |
HTTP接続関連のエラー
HTTP接続に関するエラーを示します。
名前 | 値 | 通話タイプ | 切断元 | 説明 |
---|---|---|---|---|
SERVICE_ACCESS_TOKEN_ERROR | 1501 | 両方 | CloudServer | アクセストークンが正しくありません。 |
SERVICE_INVALID_ID | 1502 | 両方 | CloudServer | service-idまたはuser-idに使用できない文字が含まれています。 |
SERVICE_MAINTENANCE | 1503 | 両方 | CloudServer | メンテナンス中です。 |
SERVICE_BUSY | 1504 | 両方 | CloudServer | LINE Planet Gatewayが現在使用中です。 |
SERVICE_INTERNAL_ERROR | 1505 | 両方 | CloudServer | LINE Planet Gatewayの内部エラーです。トークルームにSUBGROUPルームのプロパティ(PlanetKit 3.6以上のバージョンで作成)があるため、以前のバージョン(3.6未満)での参加に失敗しました。 |
SERVICE_HTTP_ERROR | 1506 | 両方 | Caller、Participant | HTTPリクエストを実行できません。ユーザーのネットワーク環境を確認してください。 1. ファイアウォールの設定 2. クライアントのワクチンプログラム |
SERVICE_HTTP_CONNECTION_TIME_OUT | 1507 | 両方 | Caller、Participant | HTTPリクエストを実行できません。ユーザーのネットワーク環境を確認してください。 1. ファイアウォールの設定 2. クライアントのワクチンプログラム |
SERVICE_HTTP_INVALID_PEER_CERT | 1508 | 両方 | Caller、Participant | SSLピア証明書またはSSHリモートキーが有効ではありません。 |
SERVICE_HTTP_CONNECT_FAIL | 1509 | 両方 | Caller、Participant | HTTPリクエストを実行できません。ユーザーのネットワーク環境を確認してください。 1. ファイアウォールの設定 2. クライアントのワクチンプログラム |
SERVICE_HTTP_INVALID_URL | 1510 | 両方 | Caller、Participant | URL形式が間違っているか、ホストまたはプロキシの名前が確認できませんでした。 |
SERVICE_INCOMPATIBLE_PLANETKIT_VER | 1511 | 両方 | CloudServer | このPlanetKitバージョンは、これ以上使用できません。アップグレードする必要があります。 |
SERVICE_TOO_MANY_REQUESTS | 1512 | 両方 | CloudServer | 短時間であまりにも多くの通話接続を試みました。 |